目の薬
目の薬のカテゴリーに属しているお薬およびその成分を解説しています。
・アシタザノラスト水和物(アシタザノラストスイワブツ)
アシタザノラスト水和物は、アレルギー反応を引き起こすといわれる「ヒスタミン」「ロイコトリエン」といった化学伝達物質の生成を抑制することにより、アレルギー性結膜炎の症状を改善するお薬です。
・アズレン(アズレンスルホン酸ナトリウム)(アズレン)
アズレン(アズレンスルホン酸ナトリウム)は、傷ついた胃の粘膜の修復を促し、胃潰瘍や胃炎を改善します。また、炎症を抑制し自然治癒を促す働きもあることから、外皮用剤として湿疹・やけど、眼科用材として結膜炎や角膜炎、うがい薬や挿入用材として咽頭炎や扁桃炎・口内炎・歯肉炎などに用いられます。
・アントラニル酸・アスコルビン酸(アントラニルサン・アスコルビンサン)
アントラニル酸・アスコルビン酸とは、アントラニル酸とビタミンC(アスコルビン酸)の配合薬です。アントラニル酸はアスコルビン酸の働きを活性化する作用があり、目の機能改善・保持する効果があります。緑内障による眼精疲労や視野改善を期待できます。
・アンレキサノクス(アンレキサノクス)
アンレキサノクスは抗アレルギー薬における「化学伝達物質遊離抑制剤」の一種で、従来の抗ヒスタミン剤に見られる眠気や口の渇きといった副作用がないお薬です。アレルギー反応を引き起こすヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質の働きを抑えて、アレルギー性疾患を改善します。即効性はなく、すでにおこっている発作および症状を速やかに軽減する効果は期待できませんが、長期連用しても大きな副作用の恐れはありません。
・イソプロピルウノプロストン(イソプロピルウノプロストン)
イソプロピルウノプロストンは房水の流出を促進することにより、眼圧を下げて、緑内障を改善する効果があるお薬です。主に点眼薬として利用されます。視力や血圧、脈拍などへ影響を与えないことも利点の一つです。
・イドクスウリジン(イドクスウリジン)
イドクスウリジンはウイルスの感染細胞内に取り込まれてその増殖過程においてウイルスに障害を及ぼし、ウイルスの増殖等を抑制する効果があるお薬です。ヘルペスウイルスに対して高い効果を発揮し、単純ヘルペスウイルスによる角膜炎の治療薬として用いられます。
・カルバコール(カルバコール)
カルバコールは副交感神経を刺激して瞳孔を縮小させます。また房水の流出を改善して眼圧を下げる作用もあり、緑内障や、診断・治療を目的とする縮瞳に用いられます。作用は塩酸ピロカルピン(緑内障治療剤の基本薬)より強く、持続性もあります。
・クロラムフェニコール・コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム(クロラムフェニコール・コリスチンメタンスルホンサンナトリウム)
クロラムフェニコール・コリスチンメタンスルホン酸ナトリウムは2種類の抗生物質が配合された点眼剤で、緑膿菌などグラム陰性桿菌の混合感染による角膜潰瘍、角膜炎、結膜炎、眼瞼炎や、目の手術後の感染予防などに用いられます。
・グリチルリチン酸二カリウム(グリチルリチンサンニカリウム)
グリチルリチン酸二カリウムは甘草(生薬)の有効成分であるグリチルリチン酸の抗炎症作用を目的に開発された点眼剤でアレルギーによる炎症を抑え、組織の修復を助けます。
・グルタチオン(グルタチオン)
グルタチオンは代謝機能を改善したり、肝臓の解毒機構に関与して、薬物や毒物による中毒症状を軽減します。眼科用剤は白内障の発祥・進行を防いだり、角膜におこった障害を軽減して回復を助けます。
・コンドロイチン硝酸ナトリウム・塩酸ナファゾリン(コンドロイチンショウサンナトリウム・エンサンナファゾリン)
コンドロイチン硝酸ナトリウム・塩酸ナファゾリンは目の粘膜に働いて血管収縮作用を現す塩酸ナファゾリンと、角膜の乾燥を防いで塩酸ナファゾリンの作用時間を延ばすコンドロイチン硫酸ナトリウムの配合剤で、目の充血を除去し、腫れを抑えます。
・ジヨードステアリン酸カルシウム(ジヨードステアリンサンカルシウム)
ジヨードステアリン酸カルシウムは視神経組織の代謝を促し、硝子体(眼球の形を保ち、外部からの力に抵抗する働きを持つ)のにごりを取り除いて網膜の炎症を抑えます。
・スルフイソキサゾール(スルフイソキサゾール)
スルフイソキサゾールはトラコーマ病原体、ブドウ球菌、レンサ球菌などの発育を抑える作用があり、トラコーマ、結膜炎、眼瞼炎、角膜炎など主に目の細菌感染症に用いられます。
・トロピカミド(トロピカミド)
トロピカミドは副交感神経に作用して瞳孔の括約筋を弛緩させ、瞳孔を広げます。診断・治療を目的とする散瞳や調節麻痺に用いられますが、近視の改善にも効果があります。作用は1回の点眼で30~60分ほど続き、5~8時間後には回復します。配合剤は塩酸フェニレフリン(散瞳剤)を加えて散瞳効果を高めた薬です。
・ニプラジロール(ニプラジロール)
ニプラジロールは心臓の興奮を高めたり血管を収縮させる交感神経の働きを抑え、血液の拍出量や心拍数を減らします。この作用により血圧が下がり、心臓の負担も減るため、高血圧症や狭心症が改善されます。心不全を持つ高血圧症の人や高齢者にも使用できる薬です。
また房水(眼圧を保つ目の中の水)の産生を抑えたり房水の流出を促すなどして眼圧を下げる作用もあり、緑内障や高眼圧症にも用いられます。
・ヒアルロン酸ナトリウム(ヒアルロンサンナトリウム)
ヒアルロン酸ナトリウムは目の硝子体や関節液に存在する成分を製剤化したもので、角膜上皮細胞の接着・伸展を促したり角膜の乾燥を防ぐ作用があり、傷ついた角膜の治癒を助けます。
・ピレノキシン(ピレノキシン)
白内障は水晶体が白く濁り、視力低下をおこす疾患ですが、ピレノキシンには水晶体のタンパク質の変性を防いで、水晶体を透明に保つ作用があり、初期の老人性白内障に用いて症状の進行を抑えます。
・ブロムフェナクナトリウム水和物(ブロムフェナクナトリウムスイワブツ)
ブロムフェナクナトリウム水和物は点眼用の抗炎症剤で、炎症を引き起こすプロスタグランジンという物質の生成を抑え、目の炎症性疾患を改善します。
・メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム(メタスルホアンソクコウサンデキサメタゾンナトリウム)
メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウムは強力な公園操作用を持つデキサメタゾン(副腎皮質ホルモン剤)の点眼・点鼻・点耳用剤で、目の炎症性疾患や、耳または上気道の炎症性・アレルギー性疾患に用いられます。
・ラタノプロスト(ラタノプロスト)
ラタノプロストはプロスタグランジンF2a誘導体で、房水(眼圧を保つ目の中の水)の流出を促し、眼圧を低下させます。房水の産性を抑えて、眼圧を下げるのではなく、高眼圧の状態の房水を流出させる作用で下げています。緑内障や高眼圧症に用いられます。
・リン酸デキサメタゾンナトリウム(リンサンデキサメタゾンナトリウム)
リン酸デキサメタゾンナトリウムは炎症やアレルギーを抑える効果があり、目、耳、上気道の炎症性・アレルギー性疾患を改善します。デキサメタゾン(副腎皮質ホルモン剤)を水溶性にした薬で、点眼・点鼻・点耳剤として用いられます。
・リン酸ベタメタゾンナトリウム(リンサンベタメタゾンナトリウム)
リン酸ベタメタゾンナトリウムは炎症やアレルギーを抑える作用があり、眼、耳、上気道の炎症性・アレルギー性疾患を改善します。ベタメタゾン(副腎皮質ホルモン剤)を水溶性にした薬で、重い症状に用いられることが多いようです。ただし、対症療法薬ですので病気の原因そのものを治すような効果はありません。
・人工涙液マイティア(ジンコウルイエキマイティア)
人工涙液マイティアは塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ホウ酸が配合された人工の涙液で、涙液減少症、乾性角結膜炎、コンタクトレンズ装着時などに、涙液を補う目的で用いられています。
・塩酸オキシテトラサイクリン・ヒドロコルチゾン(エンサンオキシテトラサイクリン・ヒドロコルチゾン)
塩酸オキシテトラサイクリン・ヒドロコルチゾンは強力な抗炎症作用を持つ副腎皮質ホルモン剤と抗菌作用を示す抗生物質の配合剤で、細菌感染をともなう目や耳の炎症性・アレルギー性疾患やただれをともなったり二次感染を併発している湿疹などに用いられます。
・塩酸カルテオロール(エンサンカルテオロール)
塩酸カルテオロールは心臓の興奮を高める交感神経の働きを抑え、血液の拍出量を減らして血圧を下げます。またこの作用により心筋の異常な収縮が抑えられ、心臓の負担も減るため、頻脈性(心拍数が多い)不整脈や狭心症も改善されます。房水の産生を抑えて眼圧を下げる作用もあります。
・塩酸ジピベフリン(エンサンビピベフリン)
塩酸ジピベフリンは房水(眼圧を保つ目の中の水)の産生を抑えるとともにその流出を促して眼圧を下げ、緑内障や高眼圧症を改善します。エピネフリン(緑内障治療剤)の副作用を減少させて効果を高める目的で開発された薬です。
・塩酸ドルゾラミド(エンサンドルゾラミド)
塩酸ドルゾラミドは房水(眼圧を保つ目の中の水)の産生を抑えて眼圧を下げ、緑内障や高眼圧症を改善します。他の緑内障治療剤で十分な効果が得られない場合に、他剤と併用されます。
・塩酸フェニレフリン(エンサンフェニレフリン)
塩酸フェニレフリンは交感神経を刺激し、血圧を上昇させます。眼科領域では瞳孔を広げる作用があり、診断や治療を目的とする散瞳に用いられます。効果は点眼後速やかに現れ、5~6時間で正常な状態に戻ります。
・塩酸ベタキソロール(エンサンベタキソロール)
塩酸ベタキソロールは心臓の興奮を高める交感神経の働きを抑えたり末梢血管を広げる作用があり、血圧を下げ、心臓の負担を減らして高血圧症や狭心症を改善します。作用には持続性があります。また眼圧(眼球内の圧力)を下げる働きもあり、緑内障や高眼圧症にも用いられます。
・塩酸レボブノロール(エンサンレボブノロール)
塩酸レボブノロールは交感神経の働きを抑えて房水(眼圧を保つ目の中の水)の産生を減らし、眼圧を低下させます。1日1回の点眼で24時間にわたり眼圧がコントロールできます。
・硝酸ナファゾリン(ショウサンナファゾリン)
硝酸ナファゾリンは末梢血管の平滑筋に直接作用して血管を収縮させる働きがあり、目や鼻の粘膜の血管を収縮させて目の充血や鼻づまりを改善します。作用は比較的強く、持続性もあります。
・硫酸シソマイシン(リュウサンシソマイシン)
硫酸シソマイシンは細菌の成育に必要なたんぱく質の合成を妨害し、細菌を死滅させます。ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、緑膿菌などに効き目があり、眼瞼炎、ものもらい、結膜炎、角膜炎などを改善します。
・硫酸ジベカシン(リュウサンジベカシン)
硫酸ジベカシンは細菌の成育に必要なたんぱく質の合成を妨害し、細菌を死滅させます。ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、緑膿菌などに効き目があり、眼瞼炎、ものもらい、結膜炎、角膜炎などを改善します。
・硫酸フラジオマイシン・メチルプレドニゾロン(リュウサンフラジオマイシン・メチルプレドニゾロン)
硫酸フラジオマイシン・メチルプレドニゾロンは強力な抗炎症作用を持つ副腎皮質ホルモン剤と抗菌作用を示す抗生物質の配合剤で、炎症の激しい目の細菌感染症や、目の疾患の感染予防、細菌感染をともなう外耳の湿疹・皮膚炎などに用いられます。
・硫酸フラジオマイシン・リン酸ベタメタゾンナトリウム(リュウサンフラジオマイシン・リンサンベタメタゾンナトリウム)
硫酸フラジオマイシン・リン酸ベタメタゾンナトリウムは強力な抗炎症作用を持つ副腎皮質ホルモン剤と抗菌作用を示す抗生物質の配合剤で、炎症の激しい目の細菌感染症や、細菌感染をともなう外耳・中耳・上気道の炎症性・アレルギー性疾患などに用いられます。
・硫酸ミクロノマイシン(リュウサンミクロノマイシン)
硫酸ミクロノマイシンは細菌の成育に必要とされるたんぱく質の合成を妨害するとともに、細胞質膜を破壊し、細菌を死滅させる作用があります。ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌などに強い抗筋力を示し、目の細菌感染症を改善します。
・硫酸亜鉛(リュウサンアエン)
硫酸亜鉛は結膜粘膜のたんぱく質と結合して被膜を形成し、傷ついた組織細胞を保護して、その回復を助けます。また粘膜の血管壁を収縮させて炎症を抑える作用もあり、結膜炎、眼瞼炎、角膜潰瘍などに用いられます。
・臭化ジスチグミン(シュウカジスチグミン)
臭化ジスチグミンは副交感神経からの刺激を伝えるアセチルコリンという物質の働きを増強・持続させ、筋力を高めます。また瞳孔を縮めたり眼圧を下げる作用もあるため、緑内障や調節性内斜視にも使用されます。
・酢酸ヒドロコルチゾン(サクサンヒドロコルチゾン)
酢酸ヒドロコルチゾンは炎症やアレルギーを抑えて、腫れ、痛み、かゆみなどを和らげる作用があり、皮膚疾患や目の炎症性疾患の対症療法に用いられます。外用副腎皮質ホルモン剤の中では比較的作用のおだやかな薬です。