代謝系の薬
代謝系の薬のカテゴリーに属しているお薬およびその成分を解説しています。
・L-アスパラギン酸カリウム(L-アスパラギンサンカリウム)
カリウムは神経、心臓、筋肉などの活動に関与する主要電解質で、体液中の酸とアルカリのバランスを整える作用もあります。L-アスパラギン酸カリウムは降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン剤、強心配糖体、インスリン、抗生物質などの連用時にカリウムを補給する目的で用いられます。
・L-アスパラギン酸カリウム・マグネシウム(L-アスパラギンサンカリウム・マグネシウム)
カリウムは神経、心臓、筋肉などの活動に関与する主要電解質で、マグネシウムにはカリウムの過剰な働きを抑える作用があります。L-アスパラギン酸カリウム・マグネシウムは降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン剤、強心配糖体、インスリン、抗生物質などの連用時や低カリウム血症などの電解質平衡異常時にカリウム、マグネシウムを補給する目的で用いられます。
・L-アスパラギン酸カルシウム(L-アスパラギンサンカルシウム)
カルシウムは骨や歯の形成をはじめ、神経活動、血液凝固、筋肉収縮などの生理作用の発現に重要な役割を持つ物質です。L-アスパラギン酸カルシウムは低カルシウム血症によるテタニー、代謝性骨疾患、発育期、妊娠中、授乳期などにカルシウムを補給する目的で用いられます。
・L-システイン(L-システイン)
L-システインはアミノ酸のひとつで、皮膚の代謝を正常にする作用や、抗アレルギー作用、解毒作用などを持ち、湿疹、じんま疹、薬疹、中毒疹などの皮膚疾患を改善します。放射線障害による白血球減少小児も用いられます。
・アカルボース(アカルボース)
体内でブドウ糖を作るアルファグルコシダーゼと呼ばれる酵素の働きを抑制し、ブドウ糖の量を減らしたり、腸からのブドウ糖吸収を遅らせることで、食後における血糖値の急上昇を抑えることができます。
・アセトヘキサミド(アセトヘキサミド)
アセトヘキサミドは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し血糖値を下げる効果のあるお薬です。インスリン注射を必要としない糖尿病(成人型糖尿病)で、食事療法や運動療法だけでは十分な効果が得られない場合に使われます。
・アデノシン三リン酸ニナトリウム(アデノシンサンリンサンニナトリウム)
アデノシン三リン酸ニナトリウムの働き、副作用、効能、用法・用量を紹介しています。アデノシン三リン酸ニナトリウムは組織や筋肉のエネルギーとなる物質です。血管を広げ、血流量を増やし、代謝を活性化したり神経の伝達効率を改善する働きがあります。
・アロプリノール(アロプリノール)
アロプリノールは痛風の原因となる尿酸の生成を抑制し、関節等に生じる炎症および痛みを和らげる効果があるお薬です。尿酸産生過剰型の人に適しており、尿に排出される尿酸が減少することになりますので、尿路結石の人にも効果があります。主に、痛風、高尿酸血症による高血圧症の患者に処方されます。
・イプリフラボン(イプリフラボン)
イプリフラボンは、イソフラボン誘導体の骨粗鬆症治療薬の一つです。牧草のアルファルファに含まれているフラボノイドをもとに作られています。イプリフラボンは骨からカルシウムが溶け出すのを抑制すると共に骨の形成を促進する作用があります。作用は比較的穏やかで骨粗鬆症の初期段階に有効とされています。
・エチドロン酸二ナトリウム(エチドロンサンニナトリウム)
エチドロン酸二ナトリウムは、破骨細胞と呼ばれる細胞に対して特異的に作用する事で骨吸収を強力に抑制し、骨密度および骨強度を増加させる薬効のあるお薬です。主に骨粗鬆症の治療や骨ページェット病などに用いられます。
・エデト酸カルシウム二ナトリウム(エデトサンカルシウムニナトリウム)
エデト酸カルシウム二ナトリウムは体内で鉛イオンと結合する事により、これを水に溶ける化合物に変えて尿と共に排泄する作用のある鉛中毒解毒剤です。
・エパルレスタット(エパルレスタット)
エパルレスタットは糖尿病の合併症として多い「糖尿病性末梢神経障害」の改善薬です。強力な作用があるわけではありませんが、副作用も少なく、軽い初期症状に対して効果が期待できます。
・クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム(クエンサンカリウム・クエンサンナトリウム)
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウムは酸性に傾いている尿や血液をアルカリ性に調整します。痛風・高尿酸血症による酸性尿やアシドーシスの改善に用いられます。
・クエン酸第一鉄ナトリウム(クエンサンダイイチテツナトリウム)
クエン酸第一鉄ナトリウムは赤血球に含まれるヘモグロビンの素材である鉄分を補うことにより、骨髄での造血力を高め、鉄欠乏性貧血を改善します。
・クロルプロパミド(クロルプロパミド)
クロルプロパミドは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。インスリン非依存型糖尿病で、食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られない場合に用いられます。作用には持続性もあります。
・グリクラジド(グリクラジド)
グリクラジドは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。インスリン注射を必要としない成人型糖尿病で、食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られない場合に用いられます。作用には持続性があります。
・グリクロピラミド(グリクロピラミド)
グリクロピラミドは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げますインスリン非依存型糖尿病で、食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られない場合に用いられます。作用には持続性もあります。
・グリチロン(グリチロン)
グリチロンは抗炎症作用、抗アレルギー作用、、解毒作用などを持つグリチルリチン(生薬の甘草の有効成分)を主成分に、グリチルリチンによる尿量およびナトリウム排泄量の減少を抑える成分を配合した薬で、肝臓を保護する作用を示すといわれています。慢性肝疾患における肝機能異常や、湿疹、皮膚炎、円形脱毛症、口内炎などに用いられます。
・グリブゾール(グリブゾール)
グリブゾールは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。インスリン非依存型糖尿病で、食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られない場合に用いられます。
・グリベンクラミド(グリベンクラミド)
グリベンクラミドは経口糖尿病薬のひとつで、膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。インスリン費依存型糖尿病で、食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られない場合に用いられます。
・グリメピリド(グリメピリド)
グリメピリドは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。作用は同系統の薬に比べておだやかで、副作用の低血糖のリスクが比較的低いとされています。インスリン非依存型糖尿病で、食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られない場合に用いられます。
・グルコン酸カリウム(グルコンサンカリウム)
カリウムは心臓、神経、筋肉などの活動に関与する電解質で、体液中の酸とアルカリのバランスを整える作用もあります。グルコン酸カリウムは食事が十分にとれない状態や下痢、嘔吐が続いているときなどに、カリウムを補給する目的で用いられます。
・グルコン酸カルシウム(グルコンサンカルシウム)
体内で骨や歯を構成しているカルシウムは、血液や細胞の中でも一定の濃度で存在し、細胞の働きを維持する上で、重要な役割を果たしています。グルコン酸カルシウムは低カルシウム血症によって肉が痙攣したり、筋肉が突っ張って動かなくなる状態(テタニー)を改善するほか、骨が弱くなる骨粗鬆症の治療にも用いられます。においや味がなく胃腸への刺激がすくないのが特徴です。
・グルタチオン(グルタチオン)
グルタチオンは代謝機能を改善したり、肝臓の解毒機構に関与して、薬物や毒物による中毒症状を軽減します。眼科用剤は白内障の発祥・進行を防いだり、角膜におこった障害を軽減して回復を助けます。
・コルチヒン(コルチヒン)
コルチヒンは痛風発作を引き起こす白血球や好中球の機能を抑え、発作を防ぎます。鎮痛、抗炎症作用はほとんど認められず、発作がおこってしまってからの効果はそれほど高くありません。また、重い副作用が発現しやすいので、予防目的の長期連用は好ましくありません
・シクロスポリン(シクロスポリン)
人間の身体には他人の臓器など生体にとっての異物を拒否する性質(免疫反応)がありますが、シクロスポリンはリンパ球に働いて強力な免疫抑制作用を示し、腎移植、骨髄移植、肝移植など臓器移植の際の拒否反応を抑えます。本剤の登場により臓器移植が進んだといわれるほど評価の高い薬です。眼症状のあるベーチェット病や、難治性あるいは広範囲の尋常性乾癬、再生不良性貧血、ネフローゼ症候群などのほか、点眼液は春季カタル(抗アレルギー剤が効果不十分の場合)にも用いられます。
・ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼ(ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼ)
ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼは炎症部位にたまった壊死組織などを溶解除去して幹部の体液循環を改善し、腫れなどの症状を緩解して治癒を促します。また痰の粘度を低下させて吐き出しやすくしたり、抗生物質を病巣へ到達させやすくする働きもありますが、体内での作用はまだ詳しく解明されていません。
・セミアルカリプロティナーゼ(セミアルカリプロティナーゼ)
セミアルカリプロティナーゼは炎症部位にたまった壊死組織などを溶解・除去して患部の体液循環を改善し、腫れなどの症状を緩解して治癒を促します。
・セラペプターゼ(セラペプターゼ)
セラペプターゼは炎症部位にたまった壊死組織などを溶解・除去して幹部の体液循環を改善し、腫れなどの症状を緩解して治癒を促します。また、膿や痰の粘度を低下させて排出しやすくなするなどの効果もありますが、体内での作用はまだ詳しく解明されていません。
・ソリタ-T(ソリタ-T)
電解質とは体液中で解離してイオンとなる物質で、それぞれ陽イオンと陰イオンに分かれ、体内を移動する際に共同または反発して体内を一定の環境に保ちます。ソリタ-Tは経口の電解質補給剤で、脱水症などで失われたナトリウム、カリウム、リン、マグネシウムなどを生理的な形で補います。
・タクロリムス水和物(タクロリムススイワブツ)
人間の体には他人の臓器など生体にとって異物を拒否する性質(免疫反応)がありますが、タクロリムス水和物には免疫力を低下させる作用があり、臓器移植の際の拒否反応を抑えます。外皮用剤はアトピー性皮膚炎に新しく開発された薬で、ステロイド剤よりも皮膚への副作用が少ない薬として注目されています。
・チオクト酸アミド(チオクトサンアミド)
チオクト酸アミドはビタミンB群のひとつで、肝臓、脳、内耳などの代謝を促進させます。激しい肉体労働により生理機能が低下している状態や、抗生物質などによる通毒性または騒音性(職業性)の難聴、ライ症候群などに用いられます。
・チオプロニン(チオプロニン)
チオプロニンは肝臓に有害な過酸化脂質の生成を抑えて肝臓を保護したり、肝臓の修復力を高めます。また目の水晶体の混濁を防いだり、重金属(特に水銀)と結合してその排泄を促す働きもあります。
・チトクロームC(チトクロームC)
チトクロームCはウマまたはウシの心筋から抽出した酵素で、細胞に運び込まれた酸素を活性化して細胞呼吸を円滑に進め、脳の虚血状態を改善して、頭部外傷後遺症における頭痛や頭重感を改善します。また骨髄細胞の増生を促して造血機能を回復させる作用もあり、放射線療法による白血球減少症にも用いられます。
・テリストマイシン(テリストマイシン)
テリストマイシンは一部の耐性菌に対しても抗菌力を有することが認められている抗生物質で、特に呼吸器感染症、副鼻腔炎、歯科関係の炎症に強い抗菌力を示す薬として期待されています。一日一回服用します。
・トルブタミド(トルブタミド)
トルブタミドは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。インスリン非依存型糖尿病で、食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られていない場合に用いられています。古くから使用されている薬で、他の糖尿病治療剤に比べ、安全性が高いといわれています。
・ナテグリニド(ナテグリニド)
ナテグリニドは服用後速やかに吸収されて薬効を現す速効・短時間型のインスリン分泌促進剤で、食後の高血糖を防止します。
食事療法や運動療法で十分な効果が得られないインスリン非依存型糖尿病に用いられます。
・ピタバスタチンカルシウム(ピタバスタチンカルシウム)
ピタバスタチンカルシウムは肝臓でのコレステロール生合成を阻害し、血液のVLDL分泌を減少させることによってインスリン非依存型糖尿病を伴う高コレステロール血症を防ぐ働きを示します。
・ブロメライン(ブロメライン)
ブロメラインはパイナップルの果汁や葉茎の汁の抽出物から作られた酵素剤で、体内での作用はまだ詳しく解明されていませんが、炎症部位の浸出物や壊死組織などを融解・除去し、腫れや痛みを和らげて治癒を促したり、痰の粘度を低下させて吐き出しやすくします。配合剤は末梢の決行を改善するビタミンE剤(酢酸トコフェロール)や壊死組織を溶解する酵素剤(結晶トリプシン)を含有する薬です。
・プロナーゼ(プロナーゼ)
プロナーゼは放線菌という細菌が産生するたんぱく質分解酵素で炎症部位にたまった膿を溶かして腫れや痛みをやわらげたり、短や鼻水の粘度を低下させて排出しやすくしますが、体内での作用はまだ詳しく解明されていません。散剤は胃の粘液を溶解除去する薬で、胃の内視鏡検査時に用いられます。配合剤は気管支拡張作用を持つ成分(塩酸イソプレナリン)を含有する薬です。
・プロパゲルマニウム(プロパゲルマニウム)
プロパゲルマニウムは免疫の働きを高め、B型肝炎ウイルス感染細胞を破壊したり、B型肝炎ウイルスの増殖を抑えます。またウイルス関連の抗原の排除を促す作用もあり、HBe抗原陽性B型慢性肝炎に用いられます。
・プロベネシド(プロベネシド)
プロベネシドは痛風の原因となる尿酸の尿細管再吸収を抑制することで尿中への排泄を促進し、結果として血中の尿酸を減らします。
またペニシリン(抗生物質)やパラアミノサルチル酸(結核治療剤)の尿中への排泄を抑えて薬の血中濃度を持続・延長させる作用もあり、薬効を持続させる目的でこれらの薬と併用されることもあります。
・ボグリボース(ボグリボース)
ボグリボースは腸管での糖質の分解を抑制し、その消化・吸収を遅らせることにより食後の血糖上昇を抑えます。食事療法・運動療法、またはそれらに加えて経口血糖降下剤やインスリン製剤を使用しても十分な効果が得られない場合に用いられています。
・ミグリトール(ミグリトール)
ミグリトールは腸管での糖質の分解を抑制し、その消化吸収を遅らせることにより、食後の血糖の上昇を抑えます。ただし、食事療法・運動療法またはそれらに加えて、他の経口糖尿病薬を使用しても十分な効果が得られない場合に限って使用されます。
・ミコフェノール酸モフェチル(ミコフェノールサンモフェチル)
人間の体には他人の臓器など生体にとっての異物を拒否する性質(免疫反応)がありますが、ミコフェノール酸モフェチルには免疫反応をおこさせるTリンパ球細胞やBリンパ球細胞の増殖を選択的に抑えられる作用があり、腎臓移植後の拒絶反応の抑制に用いられます。
・ミゾリビン(ミゾリビン)
人間の体には他人の臓器など生体にとっての異物を拒否する性質(免疫反応)がありますが、ミゾリビンには免疫力を低下させる作用があり、腎臓移植の際の拒否反応の抑制に、副腎皮質ホルモン剤やアザチオプリン(免疫抑制剤)と併用されます。非ステロイド性抗炎症剤や抗リウマチ薬で十分な効果が得られない慢性関節リウマチにも用いられます。またループス腎炎に対する唯一の治療剤でもあり、副腎皮質ホルモン剤だけでは治療が困難なループス腎炎や原発性糸球体疾患によるネフローゼ症候群にも使用されます。
・ミチグリニドカルシウム水和物(ミチグリニドカルシウムスイワブツ)
ミチグリニドカルシウム水和物は服用後速やかに吸収されて効果を示す速効・短時間型のインスリン分泌促進剤で、食後の高血糖を防ぎます。食事療法や運動療法で十分な効果が得られない場合に用いられます。
・メシル酸カモスタット(メシルサンカモスタット)
慢性膵炎は膵臓から分泌される消化酵素により膵臓自体の組織が消化作用を受け、組織に変性・壊死がおこる疾患です。このメシル酸カモスタットには異常に活性化したタンパク分解酵素の働きを抑制する作用があり、腹痛などの急性症状を緩解します。jフオイパンには食道に逆流した消化液中のタンパク分解酵素の働きを抑制する作用もあり、手術後の逆流性食道炎に用いて、食堂のただれや出血を抑えます。
・ヨウ化カリウム(ヨウカカリウム)
甲状腺ホルモンは全身の各組織の新陳代謝を盛んにするとともに成長、発育に関する重要な役割を担っています。ヨウ化カリウムは甲状腺の働きに対し、食物中のヨウ素の不足あるいは他の原因で甲状腺機能が低下したときの補給に使用される他、バセドウ病のように甲状腺機能が働きすぎたときの抑制にも用いられます。多くの場合後者に対して用いられますが、他にも気管支粘膜に対しても働きかけ、その分泌を高めるため、去痰薬としても使用されています。
・ヨウ素レシチン(ヨウソレシチン)
ヨウ素レシチンはヨウ素と天然の大豆レシチンを結合させた内服用のヨウ素製剤で、甲状腺に取り込まれて体内のヨウ素不足を補う働きがあります。(ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料となる)主に甲状腺腫や甲状腺機能低下症に用いられています。
・ラクチトール水和物(ラクチトールスイワブツ)
肝臓の機能が著しく低下すると、腸管内で産生されたアンモニアが解毒されなくなってしまい、血中にアンモニアが増加して精神神経障害、羽ばたき振戦、昏睡などの脳症を招きます。このラクチトール水和物は大腸内の細菌によって分解されて乳酸や酢酸、酪酸などの有機酸となり、これらが腸内細菌叢を変化させて大腸でのアンモニアの産生と吸収を抑え、血中のアンモニアを減少させます。非代償性肝硬変(黄疸、腹水、むくみ、肝性脳症、消化管出血のいずれかが認められる肝硬変)にともなう高アンモニア血症に用いられます。
・ラクツロース(ラクツロース)
ラクツロースは大腸内の細菌によって分解されて乳酸や酢酸などの有機酸となり、これらが腸内細菌叢を変化させて大腸でのアンモニアの産生と吸収を抑え、血中のアンモニアを減少させます。また有機酸により腸の機能が調整されるため、産婦人科手術後の排ガス・排便促進や、小児の便秘にも用いられます。
・リセドロン酸ナトリウム水和物(リセドロンサンナトリウムスイワブツ)
骨はは骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成が常に行われ、新しい骨に置き換わっています。しかし骨吸収が優位になると骨量が現象して骨粗鬆症になります。リセドロン酸ナトリウム水和物は骨からカルシウムが抜け出すのを防ぐことで骨粗鬆症を改善します。
・乳酸カルシウム(ニュウサンカルシウム)
カルシウムは骨や歯の形成を始め、神経活動、血液凝固、筋肉収縮などの生理作用の発現に重要な役割を持つ物質です。乳酸カルシウムは低カルシウム血症によるテタニー、代謝性骨疾患、発育期などにカルシウムを補給する目的で用いられています。
・塩化カリウム(エンカカリウム)
カリウムは神経、心臓、筋肉などの活動に関与する主要電解質で、体液中の酸とアルカリのバランスを整える作用もあります。塩化カリウムは降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン剤、強心配糖体、インスリンなどの連用時や低カリウム血症などに、カリウムを補給する目的で用いられます。
・塩化リゾチーム(エンカリゾチーム)
塩化リゾチームはニワトリの卵白から抽出した酵素剤で、体内での作用はまだ詳しく解明されていませんが、鼻水や痰を溶かしてその粘度を低下させる作用や、血液凝固を妨げる物質の働きを抑制して出血を抑える作用、炎症で傷ついた組織の修復を促す作用などを示します。
慢性副鼻腔炎、歯槽膿漏、皮膚潰瘍、慢性結膜炎や、気管支炎・気管支喘息・気管支拡張症の去痰(痰を出しやすくする)などに用いられますが、アレルギー体質の人は使用に注意が必要です。
・塩酸L-アルギニン・L-アルギニン(エンサンL-アルギニン・L-アルギニン)
タンパク質が分解される際に発生するアンモニアは肝臓で解毒され、無害物質である尿素に変えられて腎臓から尿中へ排出されますが、塩酸L-アルギニン・L-アルギニンにはアンモニアの尿素への代謝を促す作用があり、血中のアンモニア濃度の上昇を抑制します。
・塩酸トリエンチン(エンサントリエンチン)
ウィルソン病は本来体外に排泄される銅イオンが肝臓、脳、角膜などに沈着し、肝硬変や脳障害を招く先天性の疾患です。塩酸トリエンチンには過剰に蓄積した体内の銅イオンと結合し、それを尿中に排泄させる作用があり、銅イオンの組織への沈着を抑えます。ウィルソン病の第一選択薬であるペニシラミンが使用できない場合に用いられます。
・塩酸ピオグリタゾン(エンサンピオグリタゾン)
塩酸ピオグリタゾンは細胞内でのインスリン情報伝達機構を改善してない分泌されたインスリンの効きをよくし、末梢組織での糖の消費を高めて、血糖値を下げます。
食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られないインスリン非依存型糖尿病で,インスリン抵抗性が考えられる場合、あるいはスルホニルウレア系薬剤が効果不十分な場合に用いられます。
・塩酸ブホルミン(エンサンブホルミン)
塩酸ブホルミンは糖の分解を促進させ、筋肉や脂肪組織などでの糖の消費を促すとともに、肝臓からの糖の生成・放出を抑えて血糖値を下げます。
インスリン非依存型糖尿病で、SU剤(スルホニルウレア系薬剤、スルホンアミド系薬剤)が効果不十分な場合や、副作用などでSU剤が使用できない場合に用いられます。
・塩酸メトホルミン(エンサンメトホルミン)
塩酸メトホルミンは筋肉や脂肪組織などでの糖の消費を促すとともに、肝臓での糖の産生を抑え、血糖値を下げます。インスリン非依存型糖尿病で、SU剤(スルホニルウレア系薬剤、スルホンアミド系薬剤)で十分な効果が得られない場合や、副作用などでSU剤が使用できない場合に用いられます。
・塩酸ラロキシフェン(エンサンラロキシフェン)
女性は整理が終わると女性ホルモン(エストロゲン)があまりつくられなくなり、骨からカルシウムが溶け出して骨粗鬆症になりやすくなります。この塩酸ラロキシフェンはエストロゲンの働きを活発化させることで骨からカルシウムが溶け出すのを抑えます。同じ効果の薬に比べて、吐き気や下痢、便秘などの胃腸障害が比較的少ないといわれています。
・溶性ピロリン酸第二鉄(ヨウセイピロリンサンダイニテツ)
溶性ピロリン酸第二鉄は主に小児の鉄欠乏性貧血に使用されるシロップ剤で、赤血球に含まれるヘモグロビンの素材である鉄分を補うことにより、骨髄での造血力を高めます。
・炭酸水素ナトリウム(タンサンスイソナトリウム)
炭酸水素ナトリウムは一般に重曹とよばれる薬で、過剰な胃酸を中和し、胃液をアルカル化してペプシン(消化酵素)の活性を抑える作用があり、多くの場合、他の制酸剤や胃粘膜保護剤とともに胃・十二指腸潰瘍、胃炎、胃下垂症、胃酸過多症などに用いられます。
また尿をアルカリ性に傾けて尿酸の排泄を促したり、粘液を溶かす作用もあり、痛風発作の予防や上気道炎の補助療法としても用いられます。
・球形吸着炭(キュウケイキュウチャクタン)
球形吸着炭は石油系の炭化水素からなる球形の粒子で、消化管内で尿毒症の毒素を吸着し、便とともに排泄させる作用があります。進行性の慢性腎不全に用いて、腎臓の組織や機能を維持します。
・硫酸鉄(リュウサンテツ)
硫酸鉄は赤血球に含まれるヘモグロビンの素材である鉄分を補い、造血力を高め、鉄欠乏性貧血を改善します。副作用を抑えるため、徐発性(徐々に解けて薬効を現す)などの様々な工夫が施されています。
・肝不全用成分栄養剤(カンフゼンヨウセイブンエイヨウザイ)
肝硬変などの慢性肝不全の場合は、本来は高エネルギー、高タンパク、高ビタミンの食事が望ましいとされています。しかしながら、脳症をともなう慢性肝不全の場合はアミノ酸の代謝異常が主な原因とされているので、肝不全用成分栄養剤は、血液内および脳内のアミノ酸のバランスをとるように特殊な成分比としたアミノ酸と糖、蛋白質、脂質ビタミン、ミネラル及び微量元素を含めた栄養剤としたものです。
・肝臓加水分解物(カンゾウカスイブンカイブツ)
肝臓加水分解物は哺乳動物の肝臓を加水分解して得たアミノ酸や、ビタミン、その他の成分からなる物質で、障害を受けた肝臓の再生力を高め、解毒や代謝などの肝臓の機能を改善します。慢性の肝臓病に用いられますが、病気の進行を抑える薬で、肝臓病そのものを治療することはできません。