抗がん剤
抗がん剤のカテゴリーに属しているお薬およびその成分を解説しています。
・アナストロゾール(アナストロゾール)
アナストロゾールは閉経後の女性に対する乳がんに対して利用される抗がん剤の一種です。乳がんが増殖するに当たっては、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが大きく関与していますが、アナストロゾールはこのエストロゲンの生成を阻害する事によりガン細胞の増殖を抑制する効果がある抗がん剤です。
・ウベニメクス(ウベニメクス)
ウベニメクスは放線菌の一種から発見された物質で、免疫力を高める働きがあるとされる成分です。略称「UBX」と呼ばれることもあります。免疫力を高める事により間接的に抗がん作用があるとされています。ウベニメクス単体では、ほとんど効果がありませんが、他の抗がん剤と併用する事で効果をアップさせます。
・エチニルエストラジオール(エチニルエウストラジオール)
エチニルエストラジオールは女性ホルモンの一つです。内分泌器官の活動をコントロールする脳下垂体を介して、テストステロン(男性ホルモン)の合成やその分泌を阻害させたり、肝臓にあるテストステロンを減少させることにより前立腺ガンの増殖を予防する効果があります。
・エトポシド(エトポシド)
エトポシドは、メギ科の植物から抽出された植物由来の成分で、ガン細胞のDNA結合を妨害することにより抗がん効果を示す抗がん剤の一種です。肺ガン、リンパ腫、子宮ガンに対する処方が一般的ですが、医師の判断により他の各種がん治療に応用される可能性があります。
・オンダンセトロン(オンダンセトロン)
オンダンセトロンは、抗がん剤の使用にともなう吐き気・嘔吐に関与し、その多くが消化管に存在する5-HT3受容体に結合することによって、吐き気・嘔吐の刺激伝達をブロックします。強い吐き気・嘔吐が生じる抗がん剤の投与を受ける場合に限って用いられます。
・カペシタビン(カペシタビン)
カペシタビンは、がん組織内でフルオロウラシルの濃度を高めることを目的に作られた薬です。フルオロウラシルは細胞の核酸合成に必要な物質とよく似た構造を持つため、間違って取り込んだがん細胞は核酸の代謝ができずに増殖が妨害されます。これまで乳がんや消化祈願の治療に最も多く使用されている抗がん剤の一種です。がん組織でのみフルオロウラシルの濃度を高めるので、副作用が比較的少ないといわれています。
・カルモフール(カルモフール)
カルモフールは、腸管から吸収されて徐々にフルオロウラシル(代表的な代謝拮抗剤)となり、睾丸作用を現します。フルオロウラシルは細胞の核酸合成に必要な物質とよく似た構造を持つため、間違って取り込んだがん細胞は核酸の代謝ができずに増殖が妨害されるのです。
同じフルオロウラシル系薬剤のテガフールより持続性があるといわれています。
・クエン酸タモキシフェン(クエンサンタモキシフェン)
クエン酸タモキシフェンは、乳がんの増殖に深く関与するエストロゲン受容体に結合して抗エストロゲン作用を示し、抗がん効果を現すと考えられています。しかしエストロゲン受容体に陰性の乳がんも一部反応するといわれ、詳細は不明です。
・クレスチン(クレスチン)
クレスチンは、カワラタケの菌糸体から抽出・精製されたタンパク質多糖体で、主に身体の防御機構を活性化させることにより、間接的に抗がん効果を現します。単独での効果はなく、他の化学療法剤と併用されます。
・ゲフィチニブ(ゲフィチニブ)
ゲフィチニブは、非小細胞肺がんを含む多くの悪性腫瘍にみられるチロキシナーゼという物質を選択的に阻害し、その結果、腫瘍細胞の分裂を防ぎ、がんが大きくなるのを抑制します。
・シクロホスファミド(シクロホスファミド)
シクロホスファミドはがん細胞の核酸代謝を妨害することによりその細胞分裂を妨げ、抗がん効果を現します。各種のがんに用いられますが、比較的作用が弱いため、多くの場合、他の抗がん剤と併用されます。
・シタラビンオクホスファート(シタラビノクホスファート)
シタラビンオクホスファートは主に肝臓で代謝されることによってシタラビンとなり、抗がん作用を示します。シタラビンとは代謝拮抗剤の一つで、細胞の核酸合成に必要な酵素と結合することによってがん細胞のDNA合成を妨害し、その増殖を抑えます。造血器系への抑制作用が強いため、急性白血病などに効果を現します。
・テガフール(テガフール)
テガフールとは肝臓で代謝されてフルオロウラシル(代表的な代謝拮抗剤)となり、抗がん作用を示す抗がん剤です。フルオロウラシルは細胞の核酸合成に必要な物質とよく似た構造を持つため、間違ってこれを取り込んだがん細胞は核酸の代謝が出来ずに増殖が妨害されます。
また、抗がん剤の重大な副作用である骨髄機能の抑制が比較的少ないとされる薬で、消化器がんに多く使用されます。
・テガフール・ウラシル(テガフール・ウラシル)
テガフール・ウラシルとは抗がん剤のテガフールと、非抗がん剤のウラシルの配合剤です。テガフールは肝臓で代謝されて活性体であるフルオロウラシル(代表的な代謝拮抗剤)となり、抗がん作用を発揮しますが、その後不活性体に変わっていくのをウラシルが防ぎます。
フルオロウラシルは細胞の核酸合成に必要な物質とよく似た構造を持つため、間違って取り込んだがん細胞は核酸の代謝ができずに増殖が妨害されます。
・テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)
テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムは抗がん剤のテガフールと非抗がん剤のギラメシルおよびオテラシルカリウムの配合剤です。テガフールは肝臓で代謝されて活性体であるフルオロウラシル(代表的な代謝拮抗剤)となり、抗がん作用を発揮しますが、他の2成分の働きにより、フルオロウラシルの効果は増強されるとともに、消化器への毒性が軽減されます。
フルオロウラシルは細胞の核酸合成に必要な物質とよく似た構造を持つため、間違って取り込んだがん細胞は核酸の代謝ができずに増殖が妨害されます。
・ドキシフルリジン(ドキシフルリジン)
ドキシフルリジンは腫瘍細胞内で代謝されてフルオロウラシル(代表的な代謝拮抗剤)となり、抗がん作用を示します。フルオロウラシルは細胞の核酸合成に必要な物質とよく似た構造を持つため、間違ってこれを取り込んだがん細胞は核酸の代謝が出来ずに増殖が妨害されます。
正常細胞への影響が比較的少ない薬ですが、がん細胞への有効性もそれほど高くないため、他の抗がん剤と併用されることが多いです。
・ヒドロキシカルバミド(ヒドロキシカルバミド)
ヒドロキシカルバミドとはがん細胞のDNA合成に関与するリボヌクレオチドレダクターゼという酵素の働きを妨害することによって、がん細胞の増殖を抑える抗がん剤です。慢性骨髄性白血病に用いられます。
・ビカルタミド(ビカルタミド)
ビカルタミドは前立腺がんの増殖には男性ホルモンが深く関与していますが、本剤は前立腺がん組織内のアンドロゲンという男性ホルモンの受容体に結合し、アンドロゲンの作用を抑えることで抗がん作用を現します。
・ピチオスタン(ピチオスタン)
乳ガンが増殖するにあたっては、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが大きく関与していますが、ピチオスタンは子宮、膣、乳腺のエストロゲン受容体に結合し、エストロゲンの作用を抑制する事によりガン細胞の増殖を抑制する効果があるといわれています。
・フェンタニル(フェンタニル)
(クエン酸)フェンタニルは、麻薬性の強力な鎮静剤です。モルヒネの150倍の鎮痛作用で、モルヒネと同様に中枢神経に働き、少量で強い効果を示します。すでに注射剤として広く使用されていますが、本剤は皮膚から吸収される経皮吸収型として開発された製剤で、3日ごとに貼りかえる事によって注射剤とほぼ同じ効能が得られるように作られています。皮膚から徐々に吸収されることを目的としていますので、口から服用できない人に便利な薬剤ですし、副作用も少ないといわれています。
・フルオロウラシル(フルオロウラシル)
フルオロウラシルは代表的な代謝拮抗剤で、細胞の核酸合成に必要な物質とよく似た構造を持ち、間違ってこれに取り込んだがん細胞は、核酸の代謝ができずに増殖が妨害されます。消化器がんに多く用いられるほか、皮膚がんにも使用されます。
・フルタミド(フルタミド)
フルタミドは前立腺がんの増殖には男性ホルモンが深く関与していますが、本剤は前立腺がん組織内のアンドロゲンという男性ホルモンの受容体に結合し、アンドロゲンの作用を抑えることで抗がん作用を現します。
・ブスルファン(ブスルファン)
ブスルファンはがん細胞の核酸やたんぱく質に作用して細胞分裂を抑え、末梢血および骨髄での造血機能を抑制して抗がん効果を現します。慢性骨髄性白血病や真性多血症にしようされます。
・ホスフェストロール(ホスフェストロール)
ホスフェストロールは前立腺がんの増殖には男性ホルモンが深く関与していますが、本剤は間脳・脳下垂体・睾丸系に作用して男性ホルモンの分泌を抑えることにより、二次的に精巣機能を低下させたり、前立腺に直接作用して抗がん効果を現します。
・ホリナートカルシウム(ホリナートカルシウム)
ホリナートカルシウムは白血病や悪性リンパ腫に使用されるメトトレキサート(葉酸代謝拮抗剤)の毒性を軽減させる薬です。メトトレキサートは細胞の核酸合成に関与する活性葉酸を作り出す酵素の働きを抑制し、がん細胞を葉酸欠乏状態に陥らせることでその増殖を妨害しますが、本剤は細胞内に取り込まれて活性葉酸となり、細胞の核酸合成を再開させます。
・メシル酸イマチニブ(メシルサンイマチニブ)
白血病では、しばしば特異な染色体が見られ、このものが細胞の増殖に関与する遺伝子の異常を引き起こすことが主要な原因であると考えられています。メシル酸イマチニブは歩つ隋製白血病の原因となる細胞の異常増殖を促進するチロシンキナーゼという酵素に子都合して、その働きを妨害し
骨髄性白血病の進展を防止します。白血病治療の第一は骨髄移植ですが、未だその成功率はそれほど高くないのが現状です。このメシル酸イマチニブは患者の90%以上に有効で、副作用も比較的少ないといわれています。
・メチルテストステロン(メチルテストステロン)
メチルテストステロンは内分泌器官の活動をコントロールする脳下垂体を介し、黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンの分泌を抑えます。女性性器がんの疼痛の緩和や、手術のできない乳がんに対して使用されます。
・メルカプトプリン(メルカプトプリン)
メルカプトプリンは代表的な代謝拮抗剤のひとつで、細胞の増殖に重要な拡散の合成を妨害することにより、抗がん効果を発揮します。急性白血病や慢性骨髄性白血病に使用されます。
・リン酸エストラムスチンナトリウム(リンサネストラムスチンナトリウム)
前立腺がんの増殖には男性ホルモンが深く関与していますが、リン酸エストラムスチンナトリウムはエストラジオールという卵胞ホルモン剤と、アルキル化剤(がん細胞の核酸やたんぱく質に作用して細胞分裂を妨害する)を化学的に結合させた化合物で、前立腺のがん組織に集積され、抗アンドロゲン(抗男性ホルモン)作用による細胞増殖抑制h効果と、殺細胞効果を相乗的に発揮します。
・レトロゾール(レトロゾール)
レトロゾールは乳がんに対して使用される抗がん剤の一種です。乳がんが増殖するに当たっては、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが大きく関与していますが、アナストロゾールはこのエストロゲンの生成を間接的に阻害する事によりにゅうがんの増殖を抑制する効果があります。
・塩酸アザセトロン(エンサンアザセトロン)
塩酸アザセトロンは、抗がん剤の使用にともなう吐き気・嘔吐に関与し、その多くが消化管に存在する5-HT3受容体に結合することによって、吐き気・嘔吐の刺激伝達をブロックします。ですので強い吐き気、嘔吐が生じる抗がん剤の投与を受ける場合にのみ用いられる抗がん剤の一種です。
・塩酸オキシコドン(エンサンオキシコドン)
塩酸オキシコドンは、モルヒネと同じくがんに伴う激しい痛みを抑える働きのある薬です。中枢神経および筋肉の組織に作用して、鎮痛効果のほか、消化管運動を抑える働きもあります。特殊な加工により、服用後、効果が12時間続きますので1回の服用ですむというような利点があります。
・塩酸グラニセトロン(エンサングラニセトロン)
塩酸グラニセトロンは、抗がん剤の使用にともなう吐き気・嘔吐に関与し、その多くが消化管に存在する5-HT3受容体に結合することによって、吐き気・嘔吐の刺激伝達をブロックします。強い吐き気・嘔吐が生じる抗がん剤の投与を受ける場合に限って用いられます。
・塩酸トロピセトロン(エンサントロピセトロン)
塩酸トロピセトロンは、抗がん剤の使用にともなう吐き気・嘔吐に関与し、その多くが消化管に存在する5-HT3受容体に結合することによって、吐き気・嘔吐の刺激伝達をブロックします。強い吐き気・嘔吐が生じる抗がん剤の投与を受ける場合に限って用いられます。
・塩酸ファドロゾール水和物(エンサンファドロゾールスイワブツ)
塩酸ファドロゾール水和物は、乳がんの増殖に深く関与する卵胞ホルモン(女性ホルモン)であるエストロゲンを生成しているアロマターゼと呼ばれる酵素の働きを妨害する働きがあります。アロマターゼの働きを妨害することでエストロゲンの生成を抑え、がん細胞の増殖を抑制するのです。閉経後の女性に用いられる抗がん剤の一種です。
・塩酸プロカルバジン(エンサンプロカルバジン)
塩酸プロカルバジンは、がん細胞の核酸合成やタンパク質合成を抑制することにより、抗がん効果を示すと考えられています。感覚異常や神経過敏など、他の抗がん剤とは異なる副作用がおこることがあります。
・塩酸モルヒネ/硫酸モルヒネ(エンサンモルヒネ/リュウサンモルヒネ)
塩酸モルヒネ・硫酸モルヒネは癌にともなう激しい痛みを抑える薬です。塩酸モルヒネおよび硫酸モルヒネの薬理効果については、ほぼ同程度の効力を有することが確認されています。
・塩酸ラモセトロン(エンサンラモセトロン)
塩酸ラモセトロンは、抗がん剤の使用にともなう吐き気・嘔吐に関与し、その多くが消化管に存在する5-HT3受容体に結合することによって、吐き気・嘔吐の刺激伝達をブロックします。ですので嘔吐が生じる抗がん剤を使用する際に、吐き気・嘔吐を未然に防ぐ目的で用いられる抗がん剤の一種です。
・硫酸ブレオマイシン(リュウサンブレオマイシン)
硫酸ブレオマイシンは腫瘍細胞に作用する抗生物質でがん細胞のDNA合成を妨害したり、DNA鎖を切断することにより、その増殖を抑えます。幹部の局所またはその周辺に塗布すると、病巣から選択的に吸収されて薬効を現します。
・酢酸クロルマジノン(サクサンクロルマジノン)
前立腺がんの増殖には男性ホルモンが深く関与していますが、女性ホルモンには男性ホルモンの働きを抑制する作用があります。酢酸クロルマジノンは、前立腺内に選択的に取り込まれてテストステロンという男性ホルモンの働きを抑制したり、精巣でのテストステロンの生成を抑制することにより抗がん効果を現します。
・酢酸メドロキシプロゲステロン(サクサンメドロキシプロゲステロン)
酢酸メドロキシプロゲステロンは、がん細胞のDNA合成を妨害したり、乳がんの増殖に関与するエストロゲンの働きを抑制することにより、抗がん効果を発揮します。乳がんや子宮体がんに用いられます。