スからはじまる薬の成分名
スからはじまる薬の成分名のカテゴリーに属しているお薬およびその成分を解説しています。
・スクラルファート(スクラルファート)
スクラルファートは胃や十二指腸の潰瘍部位に選択的に作用して保護層を形成し、潰瘍の治癒を助けます。また胃粘膜を刺激する胃酸やペプシン(消化酵素)の働きを抑える作用もあり、胃・十二指腸潰瘍や胃炎に用いられます。潰瘍の再発防止に優れた効果を現す薬です。
・ステアリン酸エリスロマイシン(ステアリンサンエリスロマイシン)
ステアリン酸エリスロマイシンは細菌の成育に必要なタンパク質の合成を妨害し、細菌の増殖を抑えます。主にブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌などに強い抗菌力を示し、呼吸器、泌尿生殖器、皮膚、目、耳などの感染症に用いられます。
・ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼ(ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼ)
ストレプトキナーゼ・ストレプトドルナーゼは炎症部位にたまった壊死組織などを溶解除去して幹部の体液循環を改善し、腫れなどの症状を緩解して治癒を促します。また痰の粘度を低下させて吐き出しやすくしたり、抗生物質を病巣へ到達させやすくする働きもありますが、体内での作用はまだ詳しく解明されていません。
・スパルフロキサシン(スパルフロキサシン)
スパルフロキサシンは細菌のDNA複製を妨害して細菌を死滅させる合成の化学療法剤です。グラム陽性菌、グラム陰性菌、嫌気性菌など広範囲の病原細菌に効力を発揮し、呼吸器、胆道、腸管、泌尿生殖器、皮膚、目、耳、鼻などの感染症に広く用いられます。
・スピペロン(スピペロン)
スピペロンはハロペリドール(この系統の代表薬)と類似の働きを持つ最も協力な精神安定剤のひとつで、脳の中枢に作用してドパミンとよばれる脳内神経伝達物質の働きを抑え、神経の異常な興奮を鎮めます。緊張、幻想、妄想、異常行動など統合失調症の幅広い症状に効果があります。
・スピロノラクトン(スピロノラクトン)
スピロノラクトンは腎臓に作用し、水分やナトリウムを体内に蓄えるアルドステロンというホルモンの働きを抑えます。これにより余分な水分やナトリウムが排泄されて血圧が下がり、むくみも改善されます。ただし水分排泄作用はそれほど強くないため、多くの場合、他の利尿剤とともに用いられます。
・スリンダク(スリンダク)
スリンダクは炎症を引き起こすプロスタグランジンという物質の合成を妨害して、炎症をともなう腫れや痛みをやわらげる作用があり、慢性関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症などの抗炎症・鎮痛に用いられます。胃腸障害の副作用が比較的少ない薬です。
・スルピリド(スルピリド)
スルピリドは胃粘膜の血流をよくして傷ついた胃粘膜の修復を助ける作用があり、胃・十二指腸潰瘍に効果を示します。また、ドパミンとよばれる脳内神経伝達物質の働きを抑えて精神状態を安定させる作用もあり、統合失調症、うつ病、うつ状態にも用いられます。異なる二つの作用を持つ独特な薬です。
・スルピリン(スルピリン)
スルピリンは脳の体温調節中枢に作用して熱を下げるとともに、痛覚中枢の興奮を抑えて痛みをやわらげる働きがあり、急性上気道炎の解熱に用いられます。坐剤は他の解熱剤で効果が得られない、または他の解熱剤が使用できない小児の急な発熱に用いられます。
・スルファジアジン(スルファジアジン)
スルファジアジンは皮膚感染症の原因となるブドウ球菌や大腸菌などの増殖を抑える合成の抗菌剤です。特に損傷皮膚面で効果を現し、とびひ、おでき、毛のう炎などを改善します。
・スルファジメトキシン(スルファジメトキシン)
スルファジメトキシンは髄膜炎菌、大腸菌、溶血レンサ球菌などの細菌の増殖を抑える合成の抗菌剤で、髄膜炎、腎盂腎炎、膀胱炎、扁桃腺炎などに用いられます。また、作用には持続性があります。
・スルファメトキサゾール・トリメトプリム(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)
スルファメトキサゾール・トリメトプリムは細菌の増殖を抑える合成の抗菌剤で、呼吸器や尿路などの感染症に用いられます。2種類の抗菌剤を組み合わせることで広範囲の細菌に効力が示され、他剤に耐性を示す細菌にも有効です。
・スルファモノメトキシン(スルファモノメトキシン)
スルファモノメトキシンはレンサ球菌や大腸菌の増殖を抑える作用があり、扁桃炎、咽喉頭炎、腎盂腎炎、膀胱炎に用いられています。また、作用には持続性が期待できます。
・スルフイソキサゾール(スルフイソキサゾール)
スルフイソキサゾールはトラコーマ病原体、ブドウ球菌、レンサ球菌などの発育を抑える作用があり、トラコーマ、結膜炎、眼瞼炎、角膜炎など主に目の細菌感染症に用いられます。
・人工涙液マイティア(ジンコウルイエキマイティア)
人工涙液マイティアは塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ホウ酸が配合された人工の涙液で、涙液減少症、乾性角結膜炎、コンタクトレンズ装着時などに、涙液を補う目的で用いられています。
・水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム(スイサンカアルミニウム・スイサンカマグネシウム)
水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウムは胃粘膜を刺激する過剰な胃酸を中和するとともに、胃粘膜に付着して潰瘍部を保護する作用があり、胃・十二指腸潰瘍や胃炎に優れた効果を現します。下痢をおこしやすいマグネシウムと便秘をおこしやすいアルミニウムを組み合わせることで、互いの副作用をカバーするよう工夫されていますが、大量に服用すると下痢傾向になります。
・水酸化マグネシウム(スイサンカマグネシウム)
水酸化マグネシウムは胃粘膜を刺激する過剰な胃酸を中和する作用があり、胃・十二指腸潰瘍や胃炎などにともなう症状を改善します。また腸内で水分を吸収して腸の内容物を軟らかく大きくし、腸のぜん動運動を促して合い弁を助けます。腸の粘膜を直接刺激する薬ではないので、副作用はあまりありません。