皮膚疾患治療剤
皮膚疾患治療剤のカテゴリーに属しているお薬およびその成分を解説しています。
・アルミニウムクロロヒドロキシアラントイネート(アルミニウムックロロヒドロヒキアラントイネート)
アルミニウムクロロヒドロキシアラントイネートは皮膚の再生を助けて損傷した皮膚組織の血管を作ったり、表皮の形成を促進する効果があるお薬です。軟膏剤の場合は、皮膚の水分を保つ働きもありますので、角皮症にも有効です。通常、床ずれによる褥瘡や火傷などのお薬として利用されます。
・イプシロンアミノカプロン酸(イプシロンアミノカプロンサン)
イプシロンアミノカプロン酸には、凝固した血液を溶かす「プラスミン」という酵素の働きを抑制して止血を補助し、出血傾向などの治療に用いられます。また、「プラスミン」はアレルギーや炎症の原因ともなることから、副次的に抗アレルギー、抗炎症作用も期待できるお薬です。
・カルシポトリオール(カルシポトリオール)
カルシポトリオールはカルシウム代謝調整作用や細胞増殖抑制作用を持つ活性型のビタミンD製剤を外皮用に開発した薬で、尋常性乾癬に特徴的な角化細胞の増殖を改善します。
・ジアフェニルスルホン(ジアフェニルスルホン)
ジアフェニルスルホンは皮膚組織を破壊する物質の生成を抑える作用があり、難治性の皮膚病に用いて、皮膚組織の壊死を防ぎます。単独または他の薬とともにハンセン病にも使用されます。
・タクロリムス水和物(タクロリムススイワブツ)
人間の体には他人の臓器など生体にとって異物を拒否する性質(免疫反応)がありますが、タクロリムス水和物には免疫力を低下させる作用があり、臓器移植の際の拒否反応を抑えます。外皮用剤はアトピー性皮膚炎に新しく開発された薬で、ステロイド剤よりも皮膚への副作用が少ない薬として注目されています。
・バシトラシン・硫酸フラジオマイシン(バシトラシン・リュウサンフラジオマイシン)
バシトラシン・硫酸フラジオマイシンは抗菌作用を示す2種類の抗生物質を組み合わせた薬で、細菌の成育に必要なタンパク質の合成や細胞壁の合成を妨害し、細菌の増殖を抑えます。とびひ、毛のう炎、おでき、外傷・やけどによるただれ・潰瘍・手術後の二次感染の予防・治療などに用いられます。
・マキサカルシトール(マキサカルシトール)
マキサカルシトールは活性型ビタミンD3の一種で皮膚細胞の増殖と分化の異常、炎症などによっておこる異常性乾癬症などに対して効果を示します。本剤は活性型ビタミンD3が持つ血中のカルシウムの上昇作用が弱いのが特徴です。
・ラウリル硫酸ジフェンヒドラミン(ラウリルリュウサンジフェンヒドラミン)
ラウリル硫酸ジフェンヒドラミンはアレルギー反応を引き起こすヒスタミンという化学伝達物質の働きを抑える作用があり、じんま疹、湿疹、小児ストロフルスなどに用いられます。
・強力レスタミンコーチゾン(キョウリョクレスタミンコーチゾン)
強力レスタミンコーチゾンは副腎皮質ホルモン剤(酢酸ヒドロコルチゾン)、抗ヒスタミン剤(塩酸ジフェンヒドラミン)、抗生物質(硫酸フラジオマイシン)が配合された薬で、抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗菌作用を示します。ただれをともなったり二次感染を併発している湿疹、皮膚炎、皮膚掻痒症、痒疹などに用いられます。