トからはじまる薬の成分名

トからはじまる薬の成分名のカテゴリーに属しているお薬およびその成分を解説しています。


トコン流エキス(トコンリュウエキス)
トコン流エキスは嘔吐を誘発させるシロップ剤で、タバコや医薬品などの誤飲時に用いられます。ただし誤飲焼く毒物の種類や誤飲量、誤飲からの経過時間、容態などから吐かせることが適切であると判断された場合のみ使用される薬で、一定時間内に嘔吐がみられなければ胃洗浄などの処置が施されます。



トシル酸スプラタスト(トシルサンスプラタスト)
トシル酸スプラタストはアレルギー反応に関与する抗体(体内に侵入した異物の刺激により、自己防衛のために体が作り出す物質)の産生を抑えるとともに、アレルギー反応を引きおこす化学伝達物質の働きを抑制し、抗アレルギー作用を示します。気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎に用いられていますが、気管支喘息ではすでにおこっている発作や症状を速やかに軽減する薬ではありません。



トシル酸スルタミシリン(トシルサンスルタミシリン)
トシル酸スルタミシリンは合成のペニシリン剤で、体内に吸収されてからアンピシリンとスルバクタムという2種類の抗生物質に変わり、ブドウ球菌、レンサ球菌、腸球菌、肺炎球菌、淋菌、大腸菌などに強い抗菌作用を示します。呼吸器、泌尿生殖器、皮膚、目、耳、鼻などの感染症に用いられ、アンピシリンに耐性を示す細菌にも効力を発揮します。



トシル酸トスフロキサシン(トシルサントスフロキサシン)
トシル酸トスフロキサシンは細菌のDNA複製を妨害して細菌を死滅させる合成の化学療法剤です。主にグラム陽性菌・陰性菌に優れた抗菌力を示し、呼吸器、胆道、腸管、泌尿生殖器、皮膚、目、耳、鼻などの感染症に広く用いられます。副作用も改善されています。



トフィソパム(トフィソパム)
トフィソパムは交感神経系と副交感神経系のバランスを整えて自律神経を安定させたり、末梢の血液循環をよくします。眠気などの副作用が比較的少ない薬です。



トブラマイシン(トブラマイシン)
トブラマイシンはブドウ球菌やレンサ球菌などの成育に必要なタンパク質の合成を妨害し、細菌を死滅させます。



トラセミド(トラセミド)
トラセミドはループ製利尿薬と呼ばれる薬剤で、血液をろ過する腎臓に作用して尿量を増やし、血中の余分なナトリウムを水分とともに排泄させてむくみを改善します。作用には持続性もあります。



トラニラスト(トラニラスト)
トラニラストはアレルギー反応を引きおこすヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質の働きを抑え、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎などを改善します。  眠気を催すことがほとんどなく、小児にも使いやすい薬です。ただし、すでにおこっている発作や症状を速やかに軽減する作用はありません。



トラネキサム酸(トラネキサムサン)
トラネキサム酸は血液凝固因子を分解したり血小板の凝集機能を妨害するプラスミンという酵素の働きを抑えることにより、止血を助けます。またプラスミンはアレルギーや炎症の原因にもなるため、この働きを抑えることで抗アレルギー・抗炎症効果も得られます。



トラピジル(トラピジル)
トラピジルは冠血管を広げてその血流を増加させ、心筋への血液供給量を増やします。また血小板の凝血機能を抑えたり脂質の代謝を改善するなどして動脈硬化の進展を抑える作用や、心機能を維持させる作用もあります。



トラフェルミン(トラフェルミン)
トラフェルミンは血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、上皮細胞など創傷治癒に関わる細胞を増殖させ、血管の新生や肉芽形成を促進させることで、傷ついた皮膚を修復する作用があります。



トラフェルミン(トラフェルミン)
トラフェルミンは血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、上皮細胞など創傷治癒に関わる細胞を増殖させ、血管の新生や肉芽形成を促進させることで、傷ついた皮膚を修復する作用があります。



トランドラプリル(トランドラプリル)
トランドラプリルは強力な血管収縮作用を持つアンジオテンシンという物質を生成させる酵素の働きを妨害して血管を広げ、血圧を下げる、降圧剤です。作用には持続性があります。



トリアゾラム(トリアゾラム)
トリアゾラムは大脳辺縁系や視床下部に働いて情動機構を抑制し、催眠作用や抗不安作用を示します。服用後速やかに効果を現す超短時間型の睡眠導入剤です。



トリアムシノロン(トリアムシノロン)
副腎皮質ホルモン剤は副腎という臓器の皮質右からごく微量に分泌されるホルモンと同様の働きを持ち、炎症を抑える作用、出血を防ぐ作用、抵抗力を高める作用、免疫を抑える作用、アレルギーやリウマチを改善する作用など多彩な薬効を示します。  トリアムシノロンは特に炎症やアレルギーを抑える作用に優れ、副腎皮質ホルモン剤の中では副作用も比較的少ない薬ですが、使用法を誤れば重大な副作用が現れることがあるので、使用にあたっては医師の指示を厳守することが大事です。



トリアムテレン(トリアムテレン)
トリアムテレンは腎臓に作用し、水分やナトリウムを体内に蓄えるアルドステロンというホルモンの働きを抑えて余分な水分やナトリウムを排泄させ、カリウムの排泄は抑えますこれにより血圧が下がり、むくみも改善されます。他の降圧利尿剤と併用されます。



トリクロホスナトリウム(トリクロホスナトリウム)
トリクロホスナトリウムは中枢神経に働いて催眠作用を示します。主に脳波検査時の睡眠誘発に用いられていますが、不眠症にも有効です。



トリクロルメチアジド(トリクロルメチアジド)
トリクロルメチアジドは血液をろ過する腎臓に作用して尿量を増やし、血中の余分なナトリウムを水分とともに排泄させます。これにより血圧が下がり、むくみも改善されます。よく使用される降圧利用剤のひとつで、少量で短時間に効果が得られ、副作用の低カリウム血症もおこりにくい薬です。



トリパミド(トリパミド)
トリパミドは腎臓に作用して尿量を増やし、体内の余分な水分やナトリウムを排泄させるとともに、末梢血管を広げて血圧を下げます。利尿作用は強くありませんが、持続性があるため、比較的安定した血圧レベルが保てます。



トリベノシド(トリベノシド)
トリベノシドは内服用の痔核治療剤で、微細血栓の形成を抑えて血液循環をよくする作用や、出血・腫れを抑える作用、傷の治癒を促す作用などがあります。



トリベノシド・リドカイン(トリベノシド・リドカイン)
トリベノシド・リドカインは微細血栓の形成を抑える作用、出血や腫れを抑える作用、傷の治癒を促す作用などを持つトリベノシドに、局所麻酔剤のリドカインを組み合わせた薬で、痔核や裂肛の出血・痛み・腫れなどを改善します。



トリメタジオン(トリメタジオン)
トリメタジオンはけいれんを抑える作用があり、てんかんの定型欠伸発作や小型の運動発作に用いられています。ただし他に副作用の少ない薬もあるため、現在はあまり使用されていません。



トリロスタン(トリロスタン)
トリロスタンはアルドステロンやヒドロコルチゾンなどの副腎皮質ホルモンの生合成に関与する酵素の働きを妨害し、それらのホルモンの過剰分泌を抑制します。アルドステロン症やクッシング症候群に用いられます。



トルシクラート(トルシクラート)
トルシクラートは白癬菌(みずむしの原因菌)の細胞膜に作用し、白癬菌を死滅させます。足、体部、股部の白癬に用いられます。



トルナフタート(トルナフタート)
トルナフタートは白癬菌(水虫の原因菌)の増殖を抑える作用があり、汗疱状白癬、頑癬、小水疱性斑状白癬、癜風などに用いられます。配合剤は抗菌剤(塩酸クロルヘキジン)を含有する薬です。



トルフェナム酸(トルフェナムサン)
トルフェナム酸は炎症を引きおこすプロスタグランジンという物質の生合成を抑え、炎症にともなう腫れや痛みをやわらげます。慢性関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症などの抗炎症・鎮痛作用に用いられます。



トルブタミド(トルブタミド)
トルブタミドは膵臓を刺激してインスリンの分泌を促し、血糖値を下げます。インスリン非依存型糖尿病で、食事療法・運動療法だけで十分な効果が得られていない場合に用いられています。古くから使用されている薬で、他の糖尿病治療剤に比べ、安全性が高いといわれています。



トレチノイン(トレチノイン)
トレチノインはビタミンAの活性代謝物で、異常な遺伝子の機能を抑制することによって、急性前骨髄急性白血病細胞の増殖を抑えるといわれています。



トレチノイントコフェリル(トレチノイントコフェリル)
トレチノイントコフェリルは損傷した皮膚組織の修復を促す作用があり、床ずれや皮膚潰瘍に用いられています。



トレピブトン(トレピブトン)
トレピブトンはオッジ括約筋(総胆管と膵管が十二指腸に開口する部位の筋肉)の緊張をやわらげたり、胆汁や膵液の分泌を促す作用があり、胆石症、胆のう炎、胆管炎、慢性膵炎などに用いられます。



トロキシピド(トロキシピド)
トロキシピドは胃粘膜の血流を増やしたり胃粘膜組織の代謝をよくするなどして、胃粘膜を保護するとともに傷ついた胃粘膜の修復を促し、胃炎や胃潰瘍を改善します。



トロピカミド(トロピカミド)
トロピカミドは副交感神経に作用して瞳孔の括約筋を弛緩させ、瞳孔を広げます。診断・治療を目的とする散瞳や調節麻痺に用いられますが、近視の改善にも効果があります。作用は1回の点眼で30~60分ほど続き、5~8時間後には回復します。配合剤は塩酸フェニレフリン(散瞳剤)を加えて散瞳効果を高めた薬です。



トロンビン(トロンビン)
トロンビンは上部消化管出血や小血管、毛細血管、臓器からの出血、膀胱からの出血、抜糸後の出血、鼻出血などの止血に効果を示します。



ドカルパミン(ドカルパミン)
ドカルパミンは心筋の収縮力を高めて弱った心臓の働きを回復させ、心臓から十分に血液が送り出せるようにします。また尿量を増やしたり末梢の血流量を増加させる作用もあります。点滴療法から経口剤への早期切り替えを目的に用いられる薬です。



ドキシフルリジン(ドキシフルリジン)
ドキシフルリジンは腫瘍細胞内で代謝されてフルオロウラシル(代表的な代謝拮抗剤)となり、抗がん作用を示します。フルオロウラシルは細胞の核酸合成に必要な物質とよく似た構造を持つため、間違ってこれを取り込んだがん細胞は核酸の代謝が出来ずに増殖が妨害されます。  正常細胞への影響が比較的少ない薬ですが、がん細胞への有効性もそれほど高くないため、他の抗がん剤と併用されることが多いです。



ドロキシドパ(ドロキシドパ)
ドロキシドパはノルエピネフリンの前駆物質で体内で神経を活性化させるノルエピネフリンという物質に変換されます。体内のノルエピネフリンの総量が増加することで、神経機能が回復する作用が強くなり、パーキンソン病のすくみ足や立ちくらみなどに効果を現します。



ドンペリドン(ドンペリドン)
ドンペリドンは胃腸の運動を促して胃の排出機能を高めたり、逆に胃腸の運動が亢進している場合にはそれを抑えるなどして胃腸の機能を正常にし、吐き気、腹部膨張、上腹部不快感などの消化器症状を改善します。小児や高齢者にも使いやすく、特に吐き気・嘔吐の抑制に用いられます。



当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)は血行をよくして、体をあたためる効能があり、冷えによる痛みをやわらげます。しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛、坐骨神経痛などを改善し、手足が冷え、足が冷えると足や下腹部に痛みがおこりやすい、貧血気味の人に用いられます。



当帰建中湯(トウキケンチュウトウ)
当帰建中湯(トウキケンチュウトウ)は身体をあたため、痛みをやわらげる効能があります。また、血行をよくする働きもあるので月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛みを改善します。血色の優れない、疲れやすい人に用いられます。



当帰湯(トウキトウ)
当帰湯(トウキトウ)は身体をあたため、痛みを和らげる効能があり、冷え性で背中に悪寒をおぼえ、腹部膨張間や腹痛などをともなう、比較的体力の衰えている人に用いられます。



当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)は血行をよくして体をあたため、貧血症状を改善します。また、痛みをやわらげたり、ホルモンバランスを調整する働きもあります。月経不順、月経異常、月経困難、月経痛、子宮内膜炎、不妊症、帯下、産前産後あるいは流産による障害(つわり、貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ、腹痛、妊娠腎、痔核、習慣性流産など)、更年期障害、めまい、頭重、肩こり、腰痛、坐骨神経痛、足腰の冷え、しもやけ、むくみ、にきび、しみ、心臓衰弱、血圧の異常、慢性腎炎、腎臓病、ネフローゼ症候群、脚気、ヒステリー、痔核、脱肛などを改善します。冷え性で疲れやすく、貧血気味で、下腹部痛、耳鳴り、動悸などがおこりやすい、比較的体力の無い人に用いられます。



当帰芍薬散加附子(トウキシャクヤクサンカブシ)
当帰芍薬散加附子(トウキシャクヤクサンカブシ)は血行をよくして身体をあたため、痛みを和らげる働きがあります。また、貧血症状を改善したり、ホルモンバランスの調整効果もあります。女性の冷え性、月経痛、神経痛、慢性腎炎、更年期障害、妊娠中の障害(むくみ、習慣性流産、痔疾患、腹痛)、産後の肥立ち不良を改善します。



当帰飲子(トウキインシ)
当帰飲子(トウキインシ)は肌にうるおいを与え、かゆみをしずめる効能があります。そのため、分泌物の少ない湿疹やかゆみを改善し、比較的体力のない冷え性の人に用いられます。



桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)
桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)は体内の血液循環や便通をよくし、精神を落ち着ける働きがあります。また、ホルモンバランスを調整する働きもあり、月経不順、月経困難、月経時や産後の精神不安、更年期障害、腰痛、坐骨神経痛、動脈硬化、便秘、痔核、にきび、湿疹、打撲や、高血圧による頭痛・めまい・肩こりを改善します。のぼせ、便秘、左下腹部の圧迫痛、足腰の冷え、尿量の減少などをともなう、比較的体力のある人に用いられます。