ヨからはじまる薬の成分名
ヨからはじまる薬の成分名のカテゴリーに属しているお薬およびその成分を解説しています。
・ヨウ化オキサピウム(ヨウカオキサピウム)
ヨウ化オキサピウムは胃腸の運動を高める副交感神経の働きを抑えるとともに、胃腸、胆道、尿路などの平滑筋に直接作用してその緊張をやわらげ、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、腸炎、胆のう・胆道疾患、尿路結石などにおけるけいれん性の痛みを和らげます。
・ヨウ化カリウム(ヨウカカリウム)
甲状腺ホルモンは全身の各組織の新陳代謝を盛んにするとともに成長、発育に関する重要な役割を担っています。ヨウ化カリウムは甲状腺の働きに対し、食物中のヨウ素の不足あるいは他の原因で甲状腺機能が低下したときの補給に使用される他、バセドウ病のように甲状腺機能が働きすぎたときの抑制にも用いられます。多くの場合後者に対して用いられますが、他にも気管支粘膜に対しても働きかけ、その分泌を高めるため、去痰薬としても使用されています。
・ヨウ化チエモニウム(ヨウカチエモニウム)
ヨウ化チエモニウムは副交感神経からの刺激を伝えるアセチルコリンという物質の働きを抑え、胃腸や胆道の平滑筋の異常な収縮によるけいれん性の痛みを緩和します。他の鎮痙剤に比べ、比較的副作用の少ない薬です。
・ヨウ素(ヨウソ)
ヨウ素には皮膚潰瘍面の細菌の増殖を抑えるとともに、患部の膿、浸出液、細菌、炎起物質などを吸収・吸着して潰瘍面を清潔にし、その治癒を助ける働きがあります。外用散剤は床ずれや皮膚潰瘍に、外用液は手術部位・創傷部位・やけど皮膚面などの消毒に用いられます。また歯科用剤はグラム陽性菌、陰性菌、結核菌、ウイルスなどに速やかに殺菌作用を発揮し、洗眼用剤は抗ウイルス作用を示します。
・ヨウ素レシチン(ヨウソレシチン)
ヨウ素レシチンはヨウ素と天然の大豆レシチンを結合させた内服用のヨウ素製剤で、甲状腺に取り込まれて体内のヨウ素不足を補う働きがあります。(ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料となる)主に甲状腺腫や甲状腺機能低下症に用いられています。
・幼牛血液抽出物(ヨウギュウケツエキチュウシュツブツ)
幼牛血液抽出物は幼牛の血液から抽出した組織呼吸促進物質で、細胞の新陳代謝を高めて、創傷・炎症層の肉芽形成や血管再生を助け、障害を受けた皮膚や粘膜の治癒を促します。外皮用剤はやけど・凍瘡(しもやけ)・放射線潰瘍・床ずれ・外傷・手術創などに膣用剤は帯下や出血をともなう子宮膣部びらんに用いられます。
・抑肝散加陳皮半夏湯 (ヨクカンサンカチンピハンゲ)
抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)は高ぶった神経を鎮めたり、筋肉のこわばりをほぐしてくれる働きがあります。神経症、不眠症、更年期障害、高血圧・動脈硬化による神経症状、小児の夜泣き、小児疳症の改善に用いられます。
・溶性ピロリン酸第二鉄(ヨウセイピロリンサンダイニテツ)
溶性ピロリン酸第二鉄は主に小児の鉄欠乏性貧血に使用されるシロップ剤で、赤血球に含まれるヘモグロビンの素材である鉄分を補うことにより、骨髄での造血力を高めます。
・葉酸(ヨウサン)
葉酸はビタミンB群のひとつで、細胞の発育や、核酸・タンパク質の代謝などに関与し、特に骨髄での赤血球の形成に重要な役割を持つ物質です。本剤は葉酸の欠乏または代謝障害による貧血、アルコール中毒や肝疾患による貧血、呼吸不全症候群、顆粒球減少症や、食事による葉酸の摂取が十分にできない状態の人などに用いられています。
・薏苡仁湯(ヨクイニントウ)
薏苡仁湯(ヨクイニントウ)は関節などに溜まった水分を抜いて、痛みを和らげる働きや、発汗作用などがあり、関節痛や筋肉痛の改善に用いられます。手足の関節や筋肉に痛み・腫れ・熱感などをともなう、比較的体力のある人に処方される漢方薬です。