血液の薬
血液の薬のカテゴリーに属しているお薬およびその成分を解説しています。
・アスピリン(アスピリン)
アスピリンは、脳の体温調整中枢に作用し、解熱すると共に、痛覚中枢の興奮を抑えることにより痛みをやわらげたり、炎症をひきおこす物質の生成を抑えることにより腫れや痛みをやわらげます。また、少量投与することにより、血小板の凝縮作用を抑えて血栓や塞栓の形成を抑制する作用があることから、一部の薬品は狭心症・心筋梗塞・脳梗塞の再発予防薬としても使われます。
・アスピリン・ダイアルミネート(アスピリン・ダイアルミネート)
アスピリン・ダイアルミネートは脳の体温調節中枢に作用して熱を下げると共に、痛覚中枢の興奮を抑制し痛みを和らげたり、炎症物質の生成を抑えて腫れや痛みを軽減する効果のあるお薬です。
・アデニン(アデニン)
アデニンは骨髄の細胞に取り込まれて拡散の合成を促進することにより白血球の減少を抑制し、白血球増加を促進するお薬です。主に放射線や薬物による白血球減少症の治療薬として用いられます。
・イコサペント酸エチル(イコサペントサンエチル)
イコサペント酸エチルはEPA(イコサペント酸)を有効成分とするお薬で、イワシやサバといった青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸と同じ成分でできています。血小板の凝縮。粘着機能を抑えて血液を凝固しにくくし、血栓の発生を予防します。また、血中のコレステロールやトリグリセリド(中性脂肪)を減らしたり、動脈の弾力性を保つ作用もあり、動脈硬化症に伴う潰瘍・痛みや高脂血症の改善薬として利用されます。
・イノシン(イノシン)
イノシンは細胞の働きを活性化する効果があるお薬です。白血球がつくられる骨髄細胞にとりこまれ、細胞の核酸合成に利用され白血球の増殖を助けます。白血球の均衡に対して関与するため放射線や薬物による白血球減少症の治療薬として用いられます。
・イプシロンアミノカプロン酸(イプシロンアミノカプロンサン)
イプシロンアミノカプロン酸には、凝固した血液を溶かす「プラスミン」という酵素の働きを抑制して止血を補助し、出血傾向などの治療に用いられます。また、「プラスミン」はアレルギーや炎症の原因ともなることから、副次的に抗アレルギー、抗炎症作用も期待できるお薬です。
・オフタルムK(オフタルムK)
オフタルムKは止血剤(カルバゾクロム)、ビタミンK1剤(フィトナジオン)、ビタミンC剤(アスコルビン酸)の複合剤で、毛細血管の血管壁を強化・補強することにより、血液凝固機能に影響をおよぼすことなく出血を抑えます。毛細血管がもろくなっておこる出血や出血傾向に用いられます。
・カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム(カルバゾクロムスルホンサンナトリウム)
カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムは毛細血管に作用して血管壁を強化・補強し、血液凝固機能に影響をおよぼすことなく出血時間を短縮して、止血効果を示します。毛細血管がもろくなっておこる出血傾向や異常出血に用いられます。
・セファランチン(セファランチン)
セファランチンはアレルギー反応を抑える作用、免疫力を高める作用、造血機能を回復させる作用、副腎皮質ホルモンの産生を高める作用、末梢血管を広げて血流をよくし、末梢循環障害を改善する作用などがあり、放射線による白血球減少症や脱毛症に用いられます。
・トラネキサム酸(トラネキサムサン)
トラネキサム酸は血液凝固因子を分解したり血小板の凝集機能を妨害するプラスミンという酵素の働きを抑えることにより、止血を助けます。またプラスミンはアレルギーや炎症の原因にもなるため、この働きを抑えることで抗アレルギー・抗炎症効果も得られます。
・ベラプロストナトリウム(ベラプロストナトリウム)
ベラプロストナトリウムは血小板の凝集・粘着機能を抑えたり、血管を拡張させて、血流をよくします。慢性動脈閉塞賞や原発性肺高血圧症に用いられています。
・メシル酸アドレノクロムモノアミノグアニジン(メシルサンアドレノクロムモノアミノグアニジン)
メシル酸アドレノクロムモノアミノグアニジンは毛細血管の抵抗力を高めたり、放射線による臓器毛細血管系の損傷や白血球・リンパ球の減少を抑える働きがあり、毛細血管がもろくなっておこる出血傾向や、放射線暴射による白血球減少症に用いられます。多くの場合、他の止血剤や血管補強剤と併用されます。
・ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)
血液凝固因子に関係しているビタミンKの働きを阻止し、血液を固まりにくくして、血栓を防ぐことができます。
ただし、できてしまった血栓を治療する作用はありません。血栓の予防もしくは進行の抑制を目的に使用する薬です。